Monday, November 4, 2013

【旅行】Haridwar その3

ディワリのにぎやかでちょっとやかましい夜のおかげで
朝の6時という、旅ではちょっと中途半端な時間に目が覚めて
二度寝をして、日本で再び働く夢を見て、気がつくと時刻は8時。

ホテルの中にある様なレストランに行けば
コンティネンタルスタイルの朝食が食べれますが
それ以外では朝食があまり充実していないので
近くにいた八百屋でバナナを2本買いました。(8RS)

八百屋(サブジーワーラ)

どこでもそうかも知れませんが
旅行する時、朝飯の工面がどうもめんどくさくなりがちです。
そういうときは市場に行くか、そこら辺にいるサブジーワーラーから
果物を購入すると良いです。
朝は特にフレッシュなのでおいしいですよ。
何より、気持ちのいいおっさんが多いのが楽しい。

腹もふくれたので食後と言えばチャーエを飲みます。(10RS)
インドの野菜や果物の値段が去年と比べて2倍以上になったのは有名な話。
チャーエも昔は5RSで出していたそう。

チャーエや軽食の屋台

チャーエ屋のおっさんは
ナイフでショウガを切って、石でがんがん叩き潰し
それを丸い紅茶と砂糖を煮た者の中に投入。
水が煮立つとすぐに、牛乳を投入して完成。
火力が強いのか僕が作るよりも早い。

遂に、ハリドワールを後にします。
電車の駅に向かう途中に、ムンバイから来たという
インド人旅行客が話しかけてきました。

男:HEY,ジャパニ。
俺、ムンバイで働いてるんだけど、33日休暇をとって旅行してるんだ。
この後バスでリシケシュいって、ヨガのトレーニングをした後
バラナシに行くんだ。それで電車のチケットをとりたいんだけど
どこでとれるか知ってる?
できれば、ダラムシャーラーとかマナリも行きたいんだよね。
この辺ヒンディーの記述ばっかりで、俺の言語のマラーティー語が
通じなくて困ってるんだよ。

俺:そうかー。ムンバイはマハーラシュトラなんだっけ。
インドって言語が100種類以上あるから大変よね。
北インドの人が南インドの人とコミュニケーションするのって英語しか無いもんね。
もし時間があるなら、ダラムシャーラーとかマナリとかも行ってみては??
ダラムシャーラーは俺も言ったけど、良い所よ。
ちなみにチケットはここでとれから、頑張ってね。
俺の電車は11時発だから行くわ、じゃあねー。

といって男と別れました。
が!!僕の11時発の列車はどこを探しても見当たりません。
Inquaryに聞いてみたら、何と15:30にディパーチャータイム変更!!
五時間半の遅れだそうです!!!!!!!!!

掲示板

ハリドワール駅の様子


INDIA IS INDIA。
気を取り直して、昼飯にフライドライスとマサラチャーエ。
辛いし、脂っこい!!でもうまい。
マサラチャーエはしっかりカルダモン、シナモンの香りバッチリ。

ここがハリドワールの中で食べた中で一番うまかった




でも暇だ。。
もし駅でうんこしたくなったらどうしよう。
脆弱な日本人の俺は、あんな地獄の様な便所でうんこなんて出来ません。
なので、1時間前までレストランで待機。

時間が来たので再び駅へ。
駅への道は割とカオスで、バス、自動車、原チャリ、ビクラム、オート
サイクルリキシャー、馬車、物乞い、野良犬の家族(子犬かわいい)
おびただしい数のインド人でひしめき合っています。

駅に着くとまたあのムンバイから来たという男がいました。
男:なんでまだハリドワールにいるの?
俺:電車が5時間くらい遅れてたから、飯食ったりしてたよ。
男:半端じゃないね。
俺:バラナシ行きのチケットとれたの?
男:キャンセル待ちだけど取れたよ。
俺:じゃあ俺今度こそ行くわ。じゃーねー。

んで、また電車を待ちます。
ハリドワールの駅はめちゃくちゃたくさんの野猿が住んでいて
たまに屋根のヘリから小便してるので気をつけてね。
椅子に座ってたら、タラーって垂れてきてビビりまくった。

屋根の上に巣食う猿


ファイナリー電車来ました。
乗り込み安堵し、しばらく外を眺めていたら停車。。
近くにいた少年に理由を聞くと
どうやらここから単線になるようで、先発の電車の通過待ちをすると言う。
1時間は待った。。。。

この駅にて

周りにはサトウキビ畑農家が沢山



その理由を聞いた少年が人なつこくて、近くに寄ってきて
フェイスブックはあるか?インドのシムは持ってるか?とか色々聞いてきます。
妹つれてくるから一緒に写真とろうといって妹つれてきました。

彼女にナマステ言っても全く反応ありません。
彼は、俺たちムスリムだからナマステ言わないんだ。
もちろん挨拶はアッサラーム・アライクム。

その後は、俺の質問攻め。言葉攻め。もちろんイスラムについて。

イスラム教はすごく静かでピースな宗教なんだ。
続けて彼は言いました。
俺、世界で一番アメリカ嫌い。嫌いっていうか許せない。

ウサマビンラディンはテロリストだけど
イスラム教徒はテロリストじゃない。
なのにアメリカ兵はイスラム教徒殺した。いっぱい殺した。
世界中でイスラム教を悪者に仕立て上げて
サダムフセインも殺した。
(フセインについて僕らウェスタンカルチャー達とは
全く違うイメージを持っています。長くなるのでここでは割愛)

俺のおじさんサウジアラビアではたらいてて
マッカの写真を送ってくれたんだ。見せてやるよ。
キリスト教以外の宗教に興味があるって言うと
是非コーランを読んでくれって。

会話の中で、一回だけひやっとした事がありました。
インド以外にどの国に行った事があるって聞かれて
俺がアメリカに二回言った事があると言ったときの彼の目。
(彼にはこの事について誤解の無い様に理由を説明しました)

日本人がニューヨーク爆撃したからって、家族や友達など
テロリストではない日本人殺されまくって、日本人はクレイジーだって
ありとあらゆるメディアを使って強烈にアピールしまくったら
俺も同じ目をします。

前にも書きましたが、インド人にとって宗教とカーストは国籍よりも大切。
宗教やカーストが違うだけで、結婚も出来ない事も多いのです。

俺はもう修復不可能なほどに。。

彼との写真

しばらくすると彼は家族のもとに戻って行きました。

そして遂にデヘラドゥーンに。
このおんぼろ電車はこの後、この足でヴァラナシに向かうそう。
大丈夫なのか。


最終日、電車が遅れたおかげで、非常に密な1日を過ごす事が出来ました。
インドに包み込まれたような最終日だったな。

フィル ミレンゲ